@particle30

惑星イオはどこにある

20200524

 

ブログのデザインを変えた。まるでアメリカの少女の日記を覗いているみたいな印象を受けるからかわいい、とおもってこれにしてみたけれど、背景が白じゃないと読みづらいからすぐにまた変えるかもしれない。

 

 

去年の旅行の記録をちゃんといつか書いておきたい。ほんとうはすぐに書かなければならなかったのだけれど。

 

誰かと一緒に旅をすると、その人のことがとてもよく分かったような気持ちになる。大抵はその人の嫌なところがいくつか見えてしまう、いいところがぐっとよく分かったりすることもあるが。旅というのは、「異文化との交流」のことだと思っていて、原則的にはストレスがかかることだ。でも面白い。だから行く。

 

一人旅は、向き合う相手が自分しかいない。どんな行動をしようと困るのは自分だけだから、予定をいくら変えても構わない。

 

海外に行ったりすると、日本という国の窮屈さがとても嫌になることがある。やはりヨーロッパの街並みは、(それが観光地として調整されたものなんだと分かってはいても)、やはり美しいし、歴史があって文化的だ。とてもいい。日本は災害大国だし、日本人は新しいものが好きだし、だから「中世の建物」が街にほとんど残っていないのはしょうがないことだ。でもやっぱりもう少し綺麗だったらいいのになあとは思う。ここは中世に建てられた修道院なんですよ、とホテルのドアマンが言った。英語の聞き取り間違いだろうかと思ったが、あとで調べてみると本当にそうだということが分かった。岩づくりの美しい建物だった。こういうものが街の片隅に普通に存在している、古いものを尊重する土壌がある街に暮らしている、とても羨ましい。

 

しかしまあ、日本のことを嫌いだったり貧相に思ったりするかというとそんなことはない。日本語の本が豊富に買えること、とても安全な国であること。いや、そんな利点をあげるまでもない。なによりわたしの母国だ。

美しさでは到底かなわないかもしれないけれど、しかしその辺の日本の住宅はそれなりに好きだ。高さもバラバラで、百年以上生き残っている建物は殆どないから新しいばかりだけど、つまらなくはない。適当な駅で降りて、住宅街を歩くのが実は好きだ。まだこういう趣味を持っていてよかったよなあと思う。とはいえ本心ではパリやバルセロナみたいな街並みを日本が少しでも宿していたらどんなによかったろうと思う。

 

 

2020/05/24