@particle30

惑星イオはどこにある

2022年10月 第八回文学フリマ福岡出店&参加について

 

2022年10月23日の、「文学フリマ福岡」イベントに出店いたしました。

東京以外で開催される文学フリマは、参加するのも出店するのも初めてで、事前には感じがあんまりつかめないところもあったのですが、結果的には観光がてら三日間楽しめて大変よかったです。

(コロナの状況が悪化して行けなくなってたらどうしよう……という心配もしておりましたが、そんなに悩むことなく行けました。)

 

イベントに参加するとき、過去の方のレポート読んで参考にさせていただく機会が非常に多いので、この記事もそのような一助となれるようちょっと長めにたらたら書いていこうと思います。

 

 

出店風景

 

こんな感じ+タブレットでスライドショー動画流してました。効果はいかほど。

遠地なのであんまり飾りつけはできなかったです。

文学フリマ東京との違い

今まで文学フリマは東京しか参加したことがありませんでしたが、福岡は何よりも「見本誌コーナー」があるのがほんとによかったです。

また、サイズもワンフロアで見渡せる程度の出店数なので、全部の見本誌を表紙だけでも確認する&一旦全部のブースを回る、ということがそんなに非現実的ではない。というか、若干ざっと見でよければ1時間で出来ました。ちゃんと見れた感じがあって非常によかったです。

 

ブースを離れる時間帯について

どうせ開始直後は人来ないだろーと思って、開幕1時間ほど自分も見本誌コーナーいったりブース回ったりして遊んでました。が、やっぱり最初の1時間はブース離れないほうがよかったかもしれない。。。

 

というのも、普段文学フリマ東京においてはだいたい開幕直後ってみなさん売り切れの可能性がある人気サークルをまわってる時間なので、正直そんな人も来ないんですね。

ただ、考えてみたのですが、文学フリマ東京はそもそも出店数も多いので、開幕即時駆け出して買いに行きたい「マストなブース」の数も多く、その結果最初の一時間はそんなに人来ないということだったんじゃないかと……(ていうか考えてみると東京ですら1時間じゃなくて30~40分ぐらいだったかもしれない)

 

12時過ぎに戻りましたが、その後12時~13時の1時間だけで今日一日の売り上げの半分ぐらいに達しておりました。13時以後の失速を考えると、開幕後~13時までは我慢していてもよかったかなー(いやでもー、いち早く本も読みたかったしなー……)という感じでした。知り合いのブースだけダッシュで回って買う+読みながら13時ぐらいまで売る+その後14時以後で1時間抜ける、とかが良かったかもしれない。いやその通りなんだよな。まあでもせっかくだから見本誌すぐ見に行きたくなっちゃうんですよね。

 

ただ、来て下さった方も、見本誌見て来ました!って方が多かったので、開幕一時間は見本誌読んでもらってる時間だと割り切って今後も遊びに出かけてもいいような気もしています。そもそも開幕来るような熱意ある方は1時間で帰らない気もするし(どうなんだろうか、分かりませんが……)

 

宣伝とか売れ行きとか

 

事前のTwitter宣伝はうるさいぐらい頑張ってました。効果あったのかな、どうかな。2名ほど、Twitterで見ましたって方もいらっしゃいました。でもやっぱり見本誌経由が一番多かった気はしてます。

 

あとは動画+お品書きをスライドショーでずっと流していたのですが、ちょっとタブレットだと小さすぎてあんまり皆さん見てらっしゃらなかった気がしてきた。ただ、動画に関しては、Twitter上での訴求力は大きかったかと思います。(絵とか動画とか、やっぱり目をひきますよね)

 

販売数は東京文フリより少し落ちるかな~程度ですが、「初めて」の方が多かったのか、名刺代わりとうたっている「標本」がよく出る感じでしたので、売上額としては少なめでした。でも初めての方に作品手に取っていただけたこと自体が非常に嬉しいので、出店してよかったです!

 

売り手として準備するもの(の、中で忘れたもの)

今回、ありとあらゆるものを忘れました。

・セロテープ(なんとかした)

・ガムテープ(お恵みいただいた。すみませんでした。)

・アルコール(皆さんも使いやすいプッシュ式を持ってくるつもりだったんですけど完全に忘れ、自分が使う用のスプレータイプだけでしのぎました。あと、アルコールティッシュもあったらよかったなあ。。)

・コイントレー(これだけは家を出る寸前で思い出し、リュックに差し込んできました)

 

コイントレーは実はやってるブースもうあんまりなかったんですけど、わたしは引き続き一応続けようかなあと思っています。そんなにお互い手間がかかるわけでも別のリスクが発生するわけでもなんでもない策なので。スプレーでしゅっしゅできるトレーなら常にアルコール除菌出来ますしね。

 

書い手として

見本誌コーナー最強でした。文学フリマ東京に見本誌コーナー帰ってきたら、ぜひ何時間でも立ち読みしていたいです。(あとチラシコーナーもいいよね。文学フリマ福岡では、チラシコーナーはまだ復活していないようでした)

 

あと、新しい本との出会いも多かったです。

福岡という場所柄なのか、それとも久々に見本誌コーナーのある文学フリマだったからか。色んなタイプの文章と出会うことができて、非常に楽しい一日になりました。

 

あと今回はできるだけ早めに感想を皆さんにお届けしたい。積読せずにがんばります。

 

福岡・観光してよかったところ

最後に観光情報。若干博多より遠出するところばかりです。(といっても30分~1時間程度)

 

マリンワールド海の中道(水族館)

博多から30分ぐらいです。水族館が好きなひとならめちゃくちゃオススメです。ラッコがいるし、イルカショーはスケール大きく演出も面白いし、アザラシの通過ポールは大変可愛く、ちょくちょく行われている水槽ショーもとてもよかったです。イルカの水槽の横にレストランがあるにも関わらず、そんなに混みすぎていなくて普通に座れるし(平日ではありましたが)。

 

福岡市立美術館

ダリの描いた「ポルト・リガトの聖母」という絵画があります。大変大きく、またとても良い絵で、きっと企画展などでどこかに行くことがあったら人の群れに覆われながら見ることになるような力のある絵なんですが、ここでなら独り占めできます。ほかはミロとかバスキアとかシャガールとかがぽつぽつと一枚ずつあります。特定の画家や傾向に沿って収集しているというよりは、ポイントおさえて画家それぞれ一つか二つずつ買っていってる感じ。

また、常設のなかで上記の西洋絵画の他、仏像なども見られます。仏像や屏風エリアは、若干博物館的な趣がありました。学芸員さんによるパネルで、それぞれの品の歴史上のエピソードなどが添えられていたり、普段興味ないようなものも見ごたえ抜群でした。

メインコレクションの中に好きな画家がいる場合は大変おすすめです。公園のなかにあって、気持ちいい風と空気のなかお散歩するような気持ちで行けました。

 

南蔵院

巨大な寝ている仏像があるお寺。

それだけでも見ごたえ抜群(お寺にこんなこと言っていいのか分からないが……)なのですが、大仏に向かうまでの道の間もなかなか面白かったです。

まず一つ目の女人天照堂では、どのような仏様がいるのか・仏様同士の関係性や廻り方など教えてもらえます。その後は軽く坂道上りつつ、行きたければ山っぽい道も進める感じ。ありとあらゆる道にさまざまなお地蔵さまがいるのですが、フクロウの地蔵だったり、なにやら可愛らしい兎だったり、やさしげな猫だったり……。

寝ている巨大仏像の中には入ることも出来ます。大仏様から出た後は、おまけに投げ用の羽がもらえて、お祭りの露店みたいな感じで投げて箱の中に入ればお守りがもらえるという仕組みになっておりました。周囲の人々が「大大吉」を狙う中、一人堅実に「大吉」を狙ってみたのですが、全部外れました。

あと、ご飯は南蔵院の入り口すぐにある古民家だご汁料理店の「吉田屋」さんがおすすめです。お腹空いてたこともあったとは思うけど、これ以上ないぐらい美味しい定食だった。。。中も、窓際では素敵な日本庭園が見えたりと非常にのんびり食事ができるお店でした。

 

 

 

福岡観光もたっぷり楽しめて、本も売れて、またよい出会いもあり、たいへん良い三日間でした。ありがとうございました!